ここでITをやる。
その理由がある。
大同生命 デジタル戦略対談

米倉 秀昭
システム企画部 部長
1999年入社 経営学部
紙ベースであった保険契約管理事務のイメージワークフロー化や、営業支援システムにおけるタブレット端末の導入など、システムインフラの開発・保守プロジェクトに携わる。2018年には、データ・機械学習などを活用した各種業務を高度化する組織を立ち上げ。現在は、中期経営計画におけるIT戦略の立案などに携わる。

山田 和磨
システム開発二部 デジタル推進課
2014年入社 商学部
千葉税理士共済支社にて営業を3年間経験した後、システム企画課へ。データ分析体制の構築に向けた社外有識者とのプロジェクトや、データ分析テーマの選定に向けたビジネス部門との協議を担当。現在は、それらの取組みを経て組織されたデジタル推進課にて、データサイエンティストとして活躍している。


大同生命のITは
お客さまのためにある。
大同生命が推進するDX/IT戦略の強み、
特色について教えてください。

米倉:
大同生命がこれまでに培ってきた「リアルの接点」をデジタル技術で高度化するとともに、「デジタルの接点」を拡充し、お客さまをより深く理解することで、お客さまの視点で新たな価値を創出し続ける企業への変革を目指す。それが、2022年4月に公表された「DX戦略」の目指す姿です。最先端のテクノロジーを駆使して、「中小企業の発展とそこで働く人々のしあわせに貢献していく」ことが、当社ならではの特色だと考えています。

山田:
一般的に「DX戦略」は、業務効率化や競争優位性の確保に主眼が置かれがちです。それどころか、ITの活用自体が目的になってしまっているケースもあります。大同生命のIT施策は、「お客さまをより深く理解し、お客さまの視点で新たな価値を創出し続けるため」にあるもの。事業部門とシステム部門が同じ目的を持ち、協働して価値創出に取り組む「一体感」は、大同生命で仕事をする大きな醍醐味だと思っています。
お二人が所属する部署のミッションを教えてください。

米倉:
システム企画部のミッションは、中期・長期の経営計画を実現するために、どのようなシステムが必要か考え、描いていくことです。システム自体の要件定義をイメージする人も多いかも知れませんが、実際はそのもう一段上のレイヤーで仕事をしています。ビジネスの戦略・投資を担う共創戦略部門がピッチャーだとすれば、私たちはそれを受け止めるキャッチャーのようなもの。投げ込まれた要望をテクノロジーのプロフェッショナルの視点から具現化していきます。

山田:
2018年に起ち上げられたデジタル推進課は、データの利活用による業務課題の解決が最大のミッションです。データ分析やAIを駆使する、新しい技術の調査・開発に取り組むなどして、現場が抱える業務課題の解決を目指していきます。その仕事は、事業部門の課題を特定するところから始まり、解決策を導き出すところまで担保することが特徴です。この点は、カットオーバーがゴールとされる一般的なシステム開発とは一線を画すもの。限られた期間・予算の中で、終わりのない仕事に向き合っていきます。




ITをどう使いこなすか。
「現場」のことを考え抜く。
これまでのDX推進の取り組みによって、
具体的にどのような価値を生んできたのでしょうか。

米倉:
Azure上に構築したデジタルプラットフォームにて、各種データの蓄積や、データマートを構築する。予測分析の際は機械学習フレームワークを活用してモデリングを行う。データ閲覧の際にはBIツールを活用するなど、各部門が自律的にデジタルを活用できる環境を整備しました。さらには、医療データを活用した保険引受基準の見直しや、AIによる査定支援など、業務の高度化にも貢献しています。今後は生成AIやAIエージェントなどのテクノロジーを活用した業務革新やお客さまサービスの向上に取り組んでいく予定です。

山田:
デジタルとリアルの連携も進んでいますよね。デジタル上でのインサイドセールスによって、ある程度の関係が構築できた段階で営業担当者に引き継ぐという営業スタイルも浸透してきました。一方で、データを扱う基盤が整ってきた中で、新しいデータが出てきていますよね。大同生命が運営する社長同士のコミュニティサイト「どうだい?」からは、さまざまな悩みや興味・関心が寄せられ、「お客さまの理解が深まっている」と感じます。

米倉:
次々と登場する新たなテクノロジーを活用し、DX推進を加速していくことが私たちのミッションですが、データやツールは「確実な答え」を示してくれるものではないですよね。大切なのは、それをいかに活用するか。常に現場のことを考えていかなければいけません。新たなデータやシステムの導入、ITに関するリテラシーの習得は、使う側にとって負荷の増加になりかねない。それが、自身の成果やモチベーションにつながらないと「なぜ、それをやらなくてはいけないの?」となってしまうから。私たちには、「なぜ?」の壁を解消する旗振り役としての役割も求められていますよね。

山田:
そうですね。データが増えれば、当然、できることは増えていきます。それは、とてもワクワクすることだけれど、難しさも感じているんです。現場が使いやすいように、成果につながるように、寄り添っていかなければいけないと思っています。私自身、3年間、代理店営業をしていたのですが、「もっとこうしたほうがいいのでは?」「画一的なデータ活用でいいのか」という想いを抱いていました。今は、その悩んできたところを解決しようと取り組んでいるつもりです。



革新の未来に向けて信頼を積み重ねていこう。
データの利活用やITによる変革によって、
大同の未来はどう変わっていくとお考えですか。

米倉:
保険を通じて、全国の中小企業の経営・発展を支えてきた大同生命ですが、予防に関するサービスや、保険以外の分野での貢献の余地がまだまだあります。「どうだい?」などはその第一歩となるサービスだと考えています。そうした新たな価値を積み上げていくことで、もしかしたら、将来的に「大同生命って何の会社?」と言われる日も来るかもしれませんし、そこを目指していかなければいけないような気もしています。GAFA をはじめとした海外の成長企業も、「何の会社」か定義しづらいですよね。そのためにも、一つひとつのお困りごとに応えていくことが大事だと考えています。

山田:
一般的に、データの利活用によって、勘・経験・度胸による意志決定から、データでの意志決定が実現するとされています。しかし、大同生命ではデータの後押しによって、お客さまとの接点を持っている人の経験を裏づけできるようになっているんです。以前、担当者の異動・変更に伴うお客さまとの関係性をデータで分析し、可視化した案件があったのですが、それによって「いきなり保険の提案や見直しをする」よりも、「雑談と自己紹介で信頼関係を築く」ことのほうが有効であるとの結果が得られました。通常の営業では、どちらの手法も間違いではないのですが、担当者の異動・変更が生じた場合はそうではない。この分析結果がなければ、「こうすべきだ」「いや、そうではない」という水掛け論が続いていたはずです。

米倉:
よりよいデータを持っている会社が、より有効にお客さまにアプローチできるようになる。それは間違いのないことだけれど、第一線で活躍している皆さんが納得してそれを使えなければいけませんよね。だからこそ、本社の各部門と連携しながら、データ利活用のエコシステムを構築しなければいけないと思っています。

山田:
そうですね。私たちの仕事は、お客さまとの接点を持っている皆さんの下支えとなるものです。だからこそ、私たちは現場から信頼される結果を出し続けなければいけないですよね。私たちはお客さまの顔を知りませんし、データは傾向であるという一面もあります。ビジネスの主導権は、お客さまの顔を見て、その声に耳を傾ける人が握るべきです。納得感のある分析を積み重ねていかなければ、データからしか得られない「かつてない知見」が受け入れられることもありません。担当者が話をする際に、パーソナルな部分に刺さるような提案を可能にする分析をしていきたいものですね。




「しみじみ」と寄り添いワクワクしながら挑戦しよう。
大同生命の革新を具現化する。
その仕事にどのようなやりがいを感じていますか。

米倉:
社内の各部門から、お客さまからの感謝の声が届けられた瞬間には、これ以上ないやりがいを感じることができています。そして、何よりの醍醐味は、大同生命に根づく「共創」のカルチャーです。かつて、ITの仕事といえば、事業部門が委託し、エンジニアが受託するという世界でした。しかし、私たちはそれぞれが当事者意識を持って、ともに新たな価値を創っていこうという姿勢を貫いています。そこが、大同生命でITをやる大きな理由なのかもしれません。

山田:
データ分析は、データとにらめっこする仕事ではありません。私たちの仕事は、部門の課題を特定・理解することから始まります。事業部門との対話を重ね、現場に足を運び、担当者の困っている気持ちまでも理解する。深いところまで踏み込まなければ、いい分析にはならないんです。私自身、仕事において「しみじみ」という言葉をよく使います。私たちの分析結果やツールを活用した人たちが、そのメリットを「しみじみ」と感じられる。そんな仕事をしていきたいですし、絵に描いた餅では終わらない当事者としての仕事は何よりのやりがいに満ちています。
大同生命の未来を切り拓いていくのは、
これから入社してくる若き才能たちです。
お二人はどのような人財と一緒に働きたいですか。

米倉:
山田さんも言っていましたが、現場の想いや課題に「しみじみ」と寄り添っていける人と一緒に仕事がしたいと思っています。私たちの仕事に、一人で完結できるものはひとつもありません。相手を尊重し、共に力を合わせながら、プロフェッショナルとして新たな技術をキャッチアップしていく。私たちが向き合っているのは、ITの仕事ではなく、ITのプロフェッショナルとして課題を解決していくことなのですから。

山田:
私はもともと文系卒で営業から異動してきました。入社した時点でITの道を歩むなんて想像もしていませんでしたし、スキルは後からどうにでもなるものだと考えています。統計学などは入社してからも勉強できますし、データサイエンティストの育成も社内で行える環境が整っています。むしろ、大切なのは、現時点のスキルよりもスタンスです。新たな技術やサービスにワクワクしながら、「この技術で、こんなことができるのでは?」と空想する。そんな気持ちこそがチャレンジの原動力になるのだと思います。勉強しなければいけない、これを学ばないとまずいという後ろ向きなスタンスでは、続けるだけでしんどくなってしまいますからね。前向きにワクワクできる人と働きたいですね。