社長同士のコミュニティサイト
「どうだい?」開発プロジェクト
Project Members

東 佳樹
情報システム課
2021年入社 工学研究科
大同生命が運営する「どうだい?」は、経営者向けのSNSサイトだ。同メディアを通じて紡がれた経営者のネットワークは、中小企業の発展を支える確かな原動力となっている。「どうだい?」が誕生した背景には、どのような目的があったのか。そして、開発メンバーが向き合った前例のないチャレンジとは。大同生命が推進する顧客のためのDXを象徴するプロジェクトに焦点を当てる。

Story 01
孤独な経営者に、
解決策となる「つながり」を。
翌年に創業120年を控えた大同生命では、とある計画が走り出そうとしていた。それは、日本中の経営者をつなぐネットワークをつくろうという意欲的なプロジェクトだった。同プロジェクトに開発者として参画した東佳樹は、そのきっかけを次のように話す。
「本音でビジネスの課題を相談できる相手がいない。中小企業と共に歩み、支えてきた大同生命は、そんな経営者の悩みを解決したいと考えていました。『どうだい?』は、日本中の経営者がWeb上でつながり、境遇の近い経営者に経営の困りごとや悩みを相談・共有し、経営に役立つさまざまな支援サービスを利用することで、経営課題解決のヒントや新たなチャレンジのきっかけを得るためのもの。いわば、『経営者の孤独』を解消するためのソリューションであったと聞いています」


Story 02
アジャイル開発手法
「スクラム」を初採用。
自社で、保険とは一線を画す新たなWebサービスを開発する。そのことだけでも大きなチャレンジであったが、このプロジェクトには、もうひとつ大きなテーマがあった。自社で起ち上げられたアジャイル開発手法「スクラム」を初めて採用し、開発を進めることだった。
「当時、まだ新人であった私はもちろん、このプロジェクトはシステム部門で活躍するすべてのエンジニアにとって前例のないチャレンジでした。そんなプロジェクトに参画できることがとにかくうれしかったですし、その先に待っている未知の世界にワクワクしていたことを覚えています」
東のミッションは、フロントエンド・バックエンドに関するスキルを活かし、画面開発・サーバ側の処理開発を行うこと。パートナー企業のリーダーと連携を密にしながら、ビジネス部門の要望をかたちにしていった。
「プロジェクトにおける最大の課題は、スケジュールの遅延や要件の積み残しが頻発していたこと。ノウハウ不足から、試行錯誤の日々が続いていたのです。そこで、チームが打ち出した解決策は、開発で必要な業務スキルに関するスキルマップを作成し、各メンバーのスキルを見える化することでした。プロジェクトを円滑に進めるためには、今がどのような状態で、何が問題なのか把握しなければいけません。人間が健康であり続けるために、健康診断を行うのと同じ感覚ですね」

Story 03
「どうだい?」は、
進化し続けている。
2022年3月1日。メンバーたちのチャレンジは実を結び、「どうだい?」は無事にリリースされることとなった。だが、大同生命のシステム開発はここで終わりではない。システムや技術はあくまで手段であり、目的は「中小企業の経営者に貢献すること」だからだ。リリースから3年が経過した今も、「どうだい?」は、新機能の搭載などさらなる進化を続けている。この点は、カットオーバーがゴールになるベンダー系の開発とは大きく異なるものだと言える。
「現在も月に一度のペースで、何かしらの改修・機能追加が行われています。UI・UXにはトレンドがありますし、会員である経営者の皆さまの要望に応えていく必要もあります。ビジネス部門とシステム部門が毎日のようにディスカッションし、『どうだい?』をよりよくするための企画・開発に取り組んでいます」
ウェビナー機能やアンケート機能の実装など、精力的なアップデートを続ける「どうだい?」。東自身も、いち開発担当からチームのリーダー的な役割を果たすようになるなど、さまざまな開発を経験しながら、「どうだい?」の進化と共に成長を続けているのだという。
「とくに印象に残っているのは、他のSNSサイトとの連携を可能にするための開発です。トライアンドエラーの連続でしたが、各SNS運営企業のサポートもあって、スムーズな連携を実現することができました。これによって、『どうだい?』の存在が広く拡散され、ネットワークの拡大を加速することができたのです」


Story 04
この経験が、
社内全体の財産になる。
プロジェクト発足当初、第一の目標に掲げていたのは、会員数10万人を超えること。それが、リリースから約3年が経過した段階で、「どうだい?」は、ついに目標の10 万人以上の会員数を記録しているそうだ。東のキャリアは、同プロジェクトと共に歩んできたものであるだけに、その感慨もひとしおであるようだ。
「手がかかる子どものようでもあり、苦楽をともにした同期のようでもある。それくらい『どうだい?』は特別な存在だと思っています。『ようやく、ここまで来たか』とは思いますが、そこがゴールではありません。このプロジェクトは、中小企業の経営者の皆さんに価値を届けていくためのもの。現状に満足することなく、さらなるチャレンジを続けていきたいですね」
大同生命のエンジニアは、決して目的と手段を混同しない。最先端の技術を追究することを心から楽しみ、それによって実現できる価値を思い描く。すべては、「中小企業とともに未来をつくる」ためにあるのだ。
「このプロジェクトを通じて得られたものは、非常に大きいと感じています。とくに、ユーザーの声を素早く反映しながら開発を進め、密なコミュニケーションを通じて、課題を迅速に共有・解決するアジャイル開発のノウハウは、大同生命全体の財産になり得るものだと考えています。まずは、ビジネス部門とともに『どうだい?』のさらなる進化に貢献し続けること。そして、自らの研鑽を忘れることなく、いつの日かこの知見を他のプロジェクトに伝播していきたいと考えています」
2021年新卒入社。2か月間の研修を経て、ITの基礎スキルを習得し、オープン系システムを担当する情報システム課に配属。実開発を通じてインターネット系システムの開発・保守の基礎を学んだ後、社長同士のコミュニティサイト「どうだい?」の開発プロジェクトに参画。要件定義から設計・開発・テストを経験した。現在はチームを引っ張るリーダーとして、「どうだい?」のさらなる進化に貢献している。