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BEYOND VUCA 日本の「健康経営」を革新するプロジェクトストーリー

価値創造の「環」が、 社会を変える力になる。

「DAIDO KENCO アクション」プロジェクト

Profile(写真左から)

  • 大橋 慶也

    お客さまバリュー開発部
    健康経営推進課 課長

    2003年入社

  • 松田 俊介

    企画部企画課 課長

    2002年入社

  • 渡邊 寛子

    お客さまバリュー開発部
    健康経営推進課 係長

    2006年入社

  • 鶴岡 理恵

    お客さまバリュー開発部
    健康経営推進課 スタッフ

    2018年入社

※所属部署は取材当時のものになります。

01 社会課題に、
期待を超える価値を。

中小企業で働くすべての人々に充実した保障とサービスを提供することはもちろん、中小企業が抱える多様な経営課題を解決する。大同生命は、「期待を超える価値をお届けする“中小企業に信頼されるパートナー”」をビジョンに掲げ、新たなチャレンジに邁進している。

その象徴とも言えるプロジェクトが、健康経営の普及を目的にした「DAIDO KENCO アクション」だ。同プロジェクトの立ち上げを任された企画部の松田俊介は、その経緯を次のように話す。

「生産人口の減少、生活習慣病患者・メンタルヘルス不調者の増加や、これらに伴う医療費の増加といった社会的な課題が深刻化しています。とくに、中小企業では社員一人当たりの役割が相対的に大きく、健康経営の早期普及が必要不可欠な課題でした。しかし、大企業と違って、「健康経営®」を実践するための『ノウハウ・予算・人材』は大きく不足していた。そこでスタートしたのが、健康経営の普及に向けた取組み「DAIDO KENCO アクション」です。中小企業とそこで働く人々がいきいきと活躍できる社会づくりに貢献したい。健康寿命の延伸、ひいてはわが国の高齢化社会が抱える課題に貢献したい。そんな想いを抱いて、プロジェクトを立ち上げました」

02 ゼロからの創造に挑む。

健康経営への意識浸透はもちろん、社員一人ひとりの健康づくりに貢献できる大同生命独自のアプリケーションを開発する。それをプラットフォームに健康経営の実践を促す。それが、企画当初に描いた青写真だった。しかし、そこに至るまでの道のりは決して平坦なものではなかった。

「健康経営を支援するために、どのようなサービスが必要なのか。すべてが手探りの状況でした。とくに重視していたのは、他の企業では実施していない大同生命独自のサービスを貫くこと。ただし、私自身、そうしたサービスを企画したこともなければ、アプリを開発した経験もなかったわけです。とにかく、いろいろな人に話を聞きに行くことからスタートしました。健康に知見を持つ企業にアポイントを取る。関連する展示会に足を運び、関心のある技術やサービスについてヒアリングを行う……。地道に、泥臭く、一つひとつの課題を塗りつぶしていったんです」(松田)

今、そこにない価値を生み出す。メンバーたちの懸命な努力は実を結び、2017年に健康経営実践ツール「KENCO SUPPORT PROGRAM(KSP)」が完成。さまざまなノウハウを有する企業・団体と協働することで、プロジェクトの中核を担うプラットフォームがかたちづくられたのである。

03 さらなる進化と浸透を目指して。

サービス提供から7年。「KSP」の機能は、さらに拡大・充実し、中小企業の健康増進に貢献している。その普及とサービス品質向上を担っているのが、2023年4月に新設された健康経営推進課だ。同課のマネージャーを務める大橋慶也は、チームのミッションは「進化の追求」であると強調する。

「より多くの中小企業の健康経営を支援していくためには、『KSP』をはじめとしたサービスをさらに進化させていく必要があります。このチームの特長は、何と言っても多様な人財が集っていること。営業経験が長く、現場を知り尽くしたメンバーや、システム部門出身のメンバーなど、それぞれが持つ知見を生かしながら、サービスの普及と新たな健康関連サービスの開発・推進に力を注いでいます」

健康経営の実践にゴールはない。お客さまに寄り添い、支え続けていく。その姿勢は、保険ビジネスと何ら変わるものではない。変わらない想いを貫くために、あくなき価値創造に挑む。一人ひとりのアイデアや熱意は、確かな成果につながっているようだ。

「実際に、アプリケーション自体、様々な機能・サービスを拡充することで魅力度が向上していますし、既に提供しているセカンドオピニオンサポートサービス・介護コンシェルといったヘルスケアサービスも相まって、お客さまにお届けできるサポート内容が充実してきていると感じています。私自身、外部のパートナー企業や関連部門との折衝など、やるべき業務も多くありますが、これまでにないチャレンジに充実した日々を過ごせています。クラウド基盤の企画・導入をはじめ、これまでにない経験と知識を得られていますからね」(大橋)

04 営業の「視点」が、
価値になる。

プロジェクトの中核を担う、アプリがどれほど充実したとしても、利用してくれる人がいなければ、何の意味もなくなってしまう。より多くの人々にサービスを浸透させていく。利用者の目線に立ったサービスを実現していく。そこに貢献しているのが、渡邊寛子・鶴岡理恵ら、営業経験を持つメンバーの「視点」だ。

「健康経営は、すぐに劇的な効果が現れるものではありません。ですが、組織の活性化や生産性の向上・社員のWell-being向上につながる、メリットの大きい取組みです。何よりも大切なのは、繰り返しその意義をお伝えしていくこと。私たちが手がける健康経営サービスを広めていくのは、直接お客さまにアプローチする営業担当者です。私自身の営業経験を活かして、健康経営を『理解し、話せる』ようにする社内研修プログラムや支援ツールを企画・提供していくことで、中小企業のみなさまに健康経営を広めていきたいと考えています」(渡邊)

「健康経営サービスを浸透してくださる営業担当者に対して、どのように発信をしていくか。多忙な経営者にどのようにサービスを知ってもらい、使っていただくのか。プロモーション施策には、とくに頭を悩まされます。私自身、新たなチャレンジを求めて、営業から現在の部署に異動してきましたが、ウォーキングなどをゲーム感覚で楽しめる機能の企画を任されるなど、貴重な経験をさせていただいているんです」(鶴岡)

05 お客さまのために、社会のために。

メンバーたちのチャレンジによって、「KSP」を利用する企業数は、約3.9万社に拡大。産業医科大学や、ヘルスケア・医療関連分野のコンサル会社と協働することで、オンライン診療やオンライン運動レッスン、健康経営レポートといった健康支援メニュー・機能の拡大も実現している。さらには、年3回のウォーキングキャンペーンの実施やKSPと保障を一体化した健康増進型保険の発売、大同生命独自の顕彰制度「DAIDO KENCO AWARD」の創設により、「会社みんなで」健康経営をはじめるきっかけづくりにも尽力しているのだという。メンバーたちは、プロジェクトは「道半ば」であると口をそろえるが、それぞれに確かな手応えを感じているようだ。

「『KSP』を利用して健康経営に取り組んでいる企業の社長様から、『会社の業績向上につながった。会社のため、社員のために健康経営をやってきてよかった』という言葉をいただいた瞬間は、涙が出てくるほど嬉しかった。私たちが創り出した価値を認められることで、このプロジェクトの意義を再認識することができたんです」(鶴岡)

「このプロジェクトは、中小企業のお客さまに価値を提供したいという『大同生命らしさ』の象徴だと思います。だからこそ、すべての人が惜しみないサポートをしてくれているのだと思います。支社で勤務する営業メンバーに、お客さまのニーズや要望をヒアリングする機会も多いのですが、誰もが『知りたいことがあったらいつでも協力しますよ!』と好意的なんです。そうした仲間に恵まれていることは、大同生命で働くことの大きな魅力なのだと思います」(渡邊)

「私たちが創り、育んできた健康経営のプラットフォームは、社会に対して大きな価値を提供する『新たな環』となっています。創業120周年事業の一環として行われたウォーキングキャンペーンでの寄付企画では、子どもたちの食事約1.5万食分にあたる764万円もの寄付が集まりました。この事実は、健康経営の推進を通じた社会貢献活動に賛同いただいた結果だと思っています。お客さま、代理店の皆さん、大同生命の社員……。みんなの力がひとつになって、社会に新たな貢献が生まれていった。この感動を忘れることなく、さらなるプロジェクトの発展と価値創造に挑んでいきたいですね」(大橋)

「現在、私はプロジェクトを離れてしまいましたが、自ら踏み出した一歩がしっかりと受け継がれ、その環が広がっていることを何より嬉しく思います。これからも新たな付加価値の創造に挑み続けることで、中小企業のお客さまや社会を支え続けていきたいですね」(松田)